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新デザインの普通切手・通常郵便葉書の発行
2007/09/13(Thu)
071001f.jpg

10/1発行。
投票+コメントありがとうございました。
賛否両論ってとこでしょーか。
50円にくらべて80円が地味ってのは確かに言えそう。

で、れびゅーですが↓

伏線


◇新たな普通切手の発行は?
→50円、80円については、民営化に合わせて新デザインの切手を発行。
その他の額面については、在庫状況を見ながら、2008年度以降に順次、
新しいデザインの切手を発行していく予定。

◇普通切手の海外発注の予定は?
→現段階では考えていない。

(郵趣2007年9月号「10月1日、郵政民営化後の切手発行・郵趣関連施策」
 インタビュー記事より抜粋)


rev070911c.jpg
最初に新普通切手を見たときに感じたのは、ベルギーの普通切手
似てるな、ということでした。しかし、こうして見比べてみると、
確かに「白地に鳥を描く」という点では似ていますが、
それ以外、やはり全く傾向が違う切手と考えた方がよさそうです。

では、今度のデザインに理由はあるのか?ということですが。

rev070911a.jpg
まず、題材とされている鳥は92年以降に発行された、
通称「平成切手」のうち、41円と62円のものを踏襲しています。
これから発行される普通切手の図案については未知数ですが、
この調子でいくとどうやら「平成切手」に準じた形になりそうです。

071001f.jpg
さて、ここであらためて今度の切手と「平成切手」を見比べてみましょう。
どこが違うのでしょうか?
もちろん絵とCGという大きな違いはありますが(後述関連)、
一番の大きな違いはキジバト切手に顕著に出ている図案の簡略化です。

rev070911b.jpg
この切手は83~84年に発行された特殊鳥類シリーズのうち、
「オーストンオオアカゲラ」です。(画像クリックで別窓拡大)
鳥を描くのにもっともネックとなるのがおそらく羽模様でしょうが、
この切手ではその質感を表すのに凹版を使っています。
原版彫刻による凹版の細かい線とグラビアの発色をかけあわせることによって、
リアルな存在感を出すことに成功しているのです。

rev070911a.jpg071001f.jpg
そして、今回の普通切手では実際の鳥画像と見比べてもわかるように、
google画像検索オシドリ
google画像検索キジバト
その羽模様をかなり省略しています。
(オシドリの胸元、キジバトの首元に注目)

そして、キジバトにいたっては羽部分を隠すようにして
広げた羽のイメージ?を大きく重ねています。
つまり意図的に最低限の図形の組み合わせで
鳥の姿を表現しようとしている
のです。

これは単純にシンプルイズベストと考えてデザインしたのでしょうか?

違うと思います。

このデザインには伏線があるからです。

rev070911c.jpg
今年1月に発行された「南極地域観測事業開始50周年」です。

れびゅー:「南極地域観測事業開始50周年」ってどう?
↑記事内「先に読むといい記事」もあわせて参照くださいm(_ _)m

この切手はあらゆる意味で今までとは違った切手でした。
まずデザインがイラストレーター(推定)で描かれたもの、
そして流通にカンバン方式を試している、などです。

あくまでも推測ですが、

・イラストレーターでデザイン、データ入稿
  ↓
・外部(のり式はカルトール社、シール式は凸版印刷)で印刷
  ↓
・カンバン方式で各郵便局へ流通

……という流れだったんじゃないかと考えられます。

(ウチも含めて)当時の各郵趣サイトは、
「なんでこんなデザイン?」と不思議がったものですが、
これでつながったのではないでしょうか。

この流れは今回の普通切手のシミュレーションだったのだと。

04年にこんな話が出ました。
普通切手の印刷、海外にも門戸 競争入札を検討 郵政公社
実際のところ、提出された試作品のレベルがあまりにも低かったため、
この話は消えてしまったそうなんですが、
おそらくここで問題点の洗い出しが成されたはずです。

普通切手の外部発注はコストカットの手段として不可避。
しかしながら印刷所によって質に差がつきすぎては話にならない。
では、どうするか?

普通切手の原版そのものをアナログではなくデジタルにすればいい。

一般に普通のCGはドット(点、拡大すると正方形)単位で描かれて
いるため、拡大するとジャギー(階段状のギザギザ)が出てしまいます。
しかしながら、今回の普通切手のデザインは曲線や図形の組み合わせで
できていますから、どんなに拡大縮小をしてもソフトの計算によって
それに合わせた図形が描かれることになります。
TrueTypeフォントとかがそうですね)

当然、図形を複雑にすればするほどデータ量がかさみますから、
データ転送や印刷の際に不都合が生じやすくなります。
したがって、使用する図形の量はできるだけ少ない方が、
つまりデザイン自体はシンプルな方が都合がいいわけです。

ここで心配になるのが「偽造」ですが、
一般に切手の偽造はもはや割に合わないものとなっています。
用紙やコーティングなどの調達が難しいということもありますが、
換金が難しい」というのが一番の理由です。
切手の換金として金券ショップが使われることが多いのですが、
広告郵便物及び区分郵便物の切手による料金別納がなくなったため、
ますますその度合いは強くなりました。
ですから、今回の新切手も偽造されるケースはほとんどないでしょう。

今後、他の額面についても新切手が続々と出されることになるでしょうが、
ある意味このデザインは民営化という新時代にマッチしたものだと
言い切ることもできそうです。
制限が多い中で、こうした新しい普通切手を生み出すというのは、
あるいはデザイナーの腕の見せ所なのかもしれませんね?



(評価★★★☆/5つ星満点)
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